About us
Tsunagu&とは
Mission
ミッション
繋ぐ
ノンネイティブと
ネイティブの
日本語をつなぐ
日本語は、日常的に使う語彙数が非常に多く、
世界的にも習得が難しい言語の一つ。
日本人が知らず知らずに、
外国人に完璧な日本語を求めることなく、
本来のタレントに目を向けるよう伝えていく。
継なぐ
母語をつなぐ
母語をしっかり育てることは子どもの
学習言語の土台となり、親子のコミュニケーションや
子どものアイデンティティ形成を守ることにつながる。
継承語としての母語を絶やさないためにも、
その重要性を伝えていく。
Vision
ビジョン
外国人も日本人も、受け入れあえる環境を。
The society we aim
Tsunagu&が⽬指す社会
生活者として権利と義務が果たせる社会
社会の構成員として得られる自由や情報に当たり前のようにアクセスできる社会
日本語能力ばかりにとらわれず、子どもも大人もタレント (その人が持つ良さ・強み・知識や技術)が発揮でき、評価され活かす社会
事業概要
「子どもの自立の土台をつくる」をテーマにした
日本語学習支援事業
国籍にかかわらず、日本で暮らす子どもが学び育つための身近で実践的な教育サービスを提供しています。
Tsunagu&は、「学び育ちに必要なことばが育まれないこと」を課題ととらえています。
「学び育ちに必要なことば」とは何でしょうか。
環境にかかわらず自然に習得するものなのでしょうか。
「学び育ちに必要なことば」がないまま、また、周囲にもそのことに気づかれないまま大人になる“生きにくさ”。
本事業活動を通して、その一つひとつに合った解決策を、子ども、外国につながる人々、彼らをサポートする人々に提供します。そして、社会が必要とし必要とされる人財を、国籍にかかわらず育てていくことに貢献します。
事業所概要
- 業種
- 日本語学習コンサルティング
- 屋号
- Tsunagu&(ツナグアンド)
- 創業
- 2018年5月
- 事業
- 日本語学習支援事業
History
沿革
- 2018年5月
- 創業
- 2018年5月
- 「日本語学習支援サービス」開始
- 2021年5月
- 母子生活支援施設向け「職員啓発研修サービス」開始
- 2022年5月
- 子どもの書き方教室「つなぐ」開始
代表者紹介
清水石道子(しずいしみちこ)
子育て中に児童虐待問題に関心を持ち、児童福祉分野を中心テーマに福祉を学ぶ。卒業後は、母子生活支援施設にて、横浜市の補助事業の一つ「退所後支援事業(アフターケア)」の立ち上げに携わる。施設を利用する外国にルーツを持つ親子も多くいたことから、親子への継続的支援について研究する機会を得る。
その過程で、外国語として扱われる日本語について理解する必要を感じ、日本語の学びを深める。実践として、ビジネスパーソン他いろいろな立場や環境にある外国人に日本語を教える中で、その学習教材が、たとえば、漢字や敬語に苦手意識を持つ日本の子どもや大人への学びにも応用できると気づき、個別のニーズに応える形で日本人への日本語学習支援を始める。
文法をはじめ日本語の特性を活用すれば、さらに、学習に困難を感じる子どもや早期に外国語を学ぶ子どもが直面する個別の言語的課題への克服の一助になる、また、外国にルーツを持つ人々を支援したり、共に働いたりする日本人への多文化・多言語理解にもつながると考え、広い意味での日本語学習支援事業を立ち上げた。
- 明治学院大学 社会学部 社会福祉学科 社会人編入学・卒業
- 母子生活支援施設カサ・デ・サンタマリアにて、アフターケア専門職員として勤務
- ジャパニーズランチ株式会社にて、ビジネスパーソンとその家族への日本語レッスンを受け持つ
資格等
- 社会福祉士(第93187号)
- 日本語教師養成コース420.0時間修了
研究・著書
- 著書
共著「「ことば」を見つめてーー外国にルーツを持つ母子の困難と希望」宮下慧子、須藤八千代編著『母と子の未来へのまなざしーー母子生活支援施設カサ・デ・サンタマリアの25年』(分担執筆、第6章)、図書出版ヘウレーカ、2021年 - 研究報告
外国籍在日母子への入所からアフターケアまで継続可能な支援の試み(平成22年度鯉渕記念母子福祉助成事業発行者:社会福祉法人礼拝会2013年)
研修ほか
- 2019年9月
パシオネーゼサロン 「クールに敬語を」ワークショップ ~日本語文法から考えるシンプルな敬語~ - 2021年5月
大田区立男女平等推進センター「エセナ大田」主催 プチ起業応援セミナー ゲストスピーカー - 2021年5月
母子生活支援施設カサ・デ・サンタマリア職員研修 「やさしい日本語」ワークショップ ~多文化ソーシャルワークの視点~
日本語学習支援/サポート体制支援
- 読み書きが困難な子どもへの漢字学習サポートと社会資源への橋渡し
- 外国にルーツを持つ子どもへの教科を学ぶための日本語学習サポート
- 発達障害を持つ子どもへの書字サポート ほか
代表者メッセージ
代表者紹介で触れた「外国にルーツを持つ親子への継続的支援」の研究は、背景に多文化共生というテーマを持ちます。研究を通して多文化共生の壁となる課題が明らかになる中、私にとって印象に残ったのは、「幼少期の母語の習得とその維持が、後の学習に影響すること」と「外国人から見た日本語という視点を持つことの大切さ」です。特に、前者の理論に出会ったときは、ほとんど衝撃でした。
普段、日本語が話せれば日本での生活には事欠かない私たち日本人には、「母語」という言葉はあまり馴染みがないかもしれません。私自身、この問題は、当事者である外国にルーツを持つ親子と、彼らを支援する周囲の支援者こそが理解し、解決に向けた手段の構築なりをする課題と捉えていました。
しかし、海外でも渡り合える人材を育てようと、英語教育の早期化などを進める日本にとって、また、少子化が早いペースで進み人口減少に向かっている昨今、中長期的に外国人労働を期待する日本にとって、母語の習得維持の意味や多文化共生は、もっと身近な問題として気に留めるテーマになったと考えます。
日本語が母語の子どもたちにとって、英語をはじめとする外国語教育は早ければ早いほどいいのだろうか。日本人は、知らず知らず外国人や外国にルーツを持つ人々に高い日本語力を求め、その人の持つ技術や知識を尊重し評価することを忘れていないだろうか。このような課題に、日本人も自覚的に向き合う段階にきています。
社会環境がどんどん変化する中、何がベストなのか答えを出すのは難しいですが、対話を通して思いや考えを共有し、共に解決手段を探すことはできるはずです。子どもたちが将来どこにいても、自ら思考し対話ができる土台作りの一助となるような、身近で実践的な日本語学習支援を展開したいです。